むちうちに頚椎牽引は本当に必要?
2026年06月15日

皆様、こんにちは。
大阪府門真市で交通事故の専門施術を行っている、まつもと鍼灸整骨院の院長の松本です。
交通事故後のむちうちで来院された患者様のお話
先日、交通事故の治療で当院を受診されている患者様と施術中にお話をしました。
この患者様は停車中に追突され、むちうち(頚椎捻挫)で来院されました。
当院に来られる前の1ヵ月間は整形外科に通院されていたのですが、なかなか治らないということで、当院に転院されました。
その整形外科ではどんな治療を受けておられたのか尋ねたところ「頚椎牽引」をされていたそうです。
その時、私は「えっ?」と驚きました。
30年以上前から行われていた頚椎牽引
というのも、私は30年以上前に350床位の中規模の病院の理学療法室で働いており、その時にも整形外科の医師から交通事故の患者様に対して頚椎牽引のオーダーがよくあったんです。
頚椎牽引というのは、機械によって頭部を固定して首を引っ張るものなのですが、頚椎捻挫の方は、ほとんどと言っていい程どの医師も牽引のオーダーをするのです。
私は患者様に「牽引は効果ありますか?」と尋ねても、実際に良くなったという方の声を聞いたことはありませんでした。
むちうちに対する牽引治療への疑問
通常、頚椎牽引はヘルニアや変形性頚椎症、頚椎症性神経根症などの神経根(脊髄から出ていく神経の根元部分)に原因があって神経症状が出る場合に保存療法として行われる場合が多いので、多くの神経症状(手や腕のしびれ)のない頚椎捻挫に対して行っても「悪くなることはあっても、良くなることは無いだろうな」と言うのが当時からの私の考えでした。
実際にエビデンスとして、 『むちうち関連障害(WAD)の国際的な基準である「ケベックむち打ち関連障害特別調査団(QTF)」などのガイドラインでは、神経症状のない軽度〜中等度のむちうち(WADグレードIおよびII)に対して、「牽引療法の有効性を示す根拠はない」として推奨していません。
むしろ、早期からの過度な安静や、効果の証明されていない物理療法(牽引など)を長く続けることは、かえって回復を遅らせる(慢性化を招く)可能性があると指摘されています』。
しかし当時は医師からオーダーが来るのを業務上拒否することはできないので、せっせと頚椎牽引を行っていたわけです(汗)
今でも変わらない病院でのリハビリ
さらに驚くのは、私が病院で働いていた30年以上前のことを今でも行っているという事実です。
非常に残念ではありますが、病院(整形外科)の頚椎捻挫に対する取り組みには進歩はないんだなということを痛感させられた出来事でした。
私は交通事故を専門に扱う整骨院として、何とかむちうちの症状を改善させられる施術はないかと考え、AKS療法(山内流)を元にむちうちに特化した施術方法をプログラムしました。
むちうちは骨には異常はなく、骨以外の関節や筋肉などの軟部組織が原因です。
その中でも筋肉は重要で、筋肉に起こっている緊張(筋スパズム)を正常な状態に導くことによって、痛みやしびれなどの状態も和らげることができます。
交通事故後の首の痛みに対して大切なのは、「とりあえず牽引をする」ということではなく、その方の症状がどこから出ているのかをしっかり見極めて、
・首の筋肉の緊張が強いのか。
・関節の動きが悪くなっているのか。
・姿勢や背中の硬さが影響しているのか。
・頭痛やめまい、自律神経に関連するような不調が出ていないか。
・手や腕のしびれなど、医療機関での検査が必要な状態ではないか。
これらを確認したうえで、その方に合った施術や通院の進め方を考えることが大切です。
治療内容を見直すことで変化することもあります
今回お話をした患者様も、当院で状態を確認しながら施術を続けていただくことで、首の痛みや動かしにくさに変化が見られるようになりました。
もちろん、改善のスピードには個人差がありますが、「何をしても変わらない」と感じていた方でも、原因を見直すことで症状が変化していくことは少なくありません。
もし、この記事を読んでおられる方の中に、交通事故後のむちうちで頚椎牽引を続けているものの、なかなか改善を感じられないという方がおられましたら、一度治療内容を見直してみることも大切です。
「今の治療が合っているのか」
「整形外科と整骨院を併用してよいのか」
「このまま通院していて本当に良くなるのか」
このような不安がある場合は、交通事故施術に詳しい整骨院に相談されることをおすすめします。
交通事故後のむちうちでお困りの方へ
大阪府門真市のまつもと鍼灸整骨院では、交通事故によるむちうち、首の痛み、頭痛、めまい、手や腕のしびれなどに対して、状態を確認しながら専門的な施術を行っております。
頚椎捻挫は、単純な首の痛みだけで済む場合もありますが、症状が長引くと日常生活や仕事に大きな支障が出ることもあります。
交通事故後の症状でお困りの方、薬やリハビリを続けていてもなかなか改善が見られない方は、一度当院までご相談ください。












