自損事故でも警察に届ける理由とその補償
2026年03月9日

皆様、こんにちは。
大阪府門真市で交通事故専門の治療を行っている、まつもと鍼灸整骨院の松本です。
今回は自損事故で警察に届けなければいけない理由とその補償についてお話させていただきます。
交通事故というと、相手の車に追突されたり、交差点でぶつかったりする場面をイメージされる方が多いと思います。しかし実際には、電柱やガードレール、縁石、ブロック塀などにぶつかってしまう自損事故も少なくありません。こうした事故では「相手がいないのだから警察に連絡しなくてもいいのでは」と考えてしまう方もおられますが、その判断は危険です。自損事故であっても、事故後の対応を誤ると、保険手続きやその後の通院で不利になることがあります。
自損事故とは?
自損事故とは、相手方の車や歩行者などがいない状態で、自分の運転する車が単独で事故を起こすことをいいます。たとえば、駐車場の壁に接触した、雨の日にスリップしてガードレールにぶつかった、カーブを曲がり切れず縁石に乗り上げた、といったケースが代表的です。
相手がいないため軽く考えられがちですが、車の損傷だけでなく、運転者本人や同乗者が体を痛めていることもありますし、道路附属物を壊している場合は別の問題も生じます。
自損事故でも警察に連絡しなければならない理由
まず一番大切なのは、交通事故を起こした以上、警察への報告が必要だからです。大阪府警は、交通事故を起こした場合には、直ちに車両等の運転を停止し、負傷者の救護、道路における危険防止措置を行い、さらに直ちに最寄りの警察署等の警察官に報告しなければならないと案内しています。これは相手のいる事故だけに限らず、交通事故全般に共通する基本対応です。自損事故だからといって、自分の判断で「連絡しなくてよい」としてしまうのは避けるべきです。
また、事故直後は気が動転しているため、「大したことはない」と思っていても、実際には首や腰に負担がかかっていたり、道路上に危険が残っていたりすることがあります。警察に連絡することで、事故の事実を公的に残しつつ、必要に応じて現場の安全確保やその後の手続きにつなげやすくなります。
自損事故で警察に連絡するメリット
警察へ届け出る大きなメリットの一つが、交通事故証明書の取得につながることです。自動車安全運転センターは、警察への届出がない事故については交通事故証明書の発行ができないと明記しています。さらに、交通事故証明書は保険金請求時などに使われる重要な書類であり、事故に遭ったときは必ず警察に届け出るよう案内しています。つまり、事故直後に警察へ連絡しないと、後から保険会社へ請求する際に不利になったり、手続きがスムーズに進まなくなったりする可能性があるのです。
もう一つのメリットは、後から痛みが出たときに説明しやすいことです。交通事故では、その場では興奮していて症状を感じにくく、数時間後や翌日以降に首・肩・腰の痛み、だるさ、張り感などが出ることがあります。自損事故でも体には衝撃が加わっているため、「相手がいない事故だから大丈夫」とは限りません。警察への届出が済んでいれば、いつ、どこで、どのような事故が起きたのかを後から説明しやすくなります。
さらに、ガードレールや標識、照明灯などの道路附属物を壊した場合にも、警察への連絡は重要です。国土交通省の案内では、道路附属物を損傷した場合、警察への連絡とともに道路管理者への連絡が必要とされています。道路施設が壊れたままだと、ほかの車や歩行者の二次事故につながるおそれがあるためです。
自損事故で使える可能性のある保険とは?
ここで注意したいのが、自賠責保険と任意保険の違いです。日本損害保険協会によると、自賠責保険の補償内容は、基本的に自動車事故に遭った他人(被害者)の人身損害のみに限定されています。そのため、自損事故で自分自身がケガをした場合や、自分の車が壊れた場合は、自賠責保険では対応できません。
一方で、任意保険では、自分や同乗者の補償として人身傷害保険、搭乗者傷害保険、自損事故保険、車の修理費に備える車両保険などが用意されています。損害保険協会のQ&Aでも、人身傷害保険は単独事故かどうかを問わず補償対象となる場合があり、自損事故保険は相手がいない事故などで自賠責保険や人身傷害保険で補償されない場合に支払われる保険と説明されています。加入内容によって使える補償は異なるため、事故後は警察への連絡に加えて、早めに保険会社へ相談することが大切です。
自損事故を起こしたときの正しい流れ
自損事故を起こしたら、まずは慌てずに安全を確保してください。車を安全な場所に寄せられるなら移動し、負傷者がいれば救護を優先します。そのうえで警察へ連絡し、必要に応じて道路管理者や保険会社にも報告します。もし事故後に首や腰、背中などに違和感がある場合は、「そのうち治るだろう」と放置せず、早めに体の状態を確認することが大切です。警察への届出と保険会社への連絡、そして体のケア、この3つをきちんと行うことが、事故後の不利益を防ぐポイントです。
自損事故後は痛みが遅れて出ることもあります
自損事故では、相手がいない分だけ「たいした事故ではない」と思い込みやすいのですが、実際にはハンドルを握る腕や首、シートベルトで支えられた胸まわり、踏ん張った腰などに負担がかかっていることがあります。事故当日は何ともなくても、翌日以降に痛みや重だるさが出てくることは珍しくありません。だからこそ、事故の事実を警察に届け出たうえで、少しでも違和感があれば早めに相談することが大切です。
まとめ|自損事故でも警察への連絡は必ず行いましょう
自損事故は、相手がいないからといって軽く考えてよいものではありません。警察への連絡は法的にも必要であり、交通事故証明書の取得、保険手続き、道路附属物の損傷対応、そして後から出る症状への備えという意味でも大切です。自損事故を起こしてしまったときは、まず安全確保を行い、警察へ連絡し、保険会社へ報告し、そのうえで体に違和感があれば早めに相談するようにしましょう。
大阪府門真市で交通事故後の痛みや不調にお悩みの方は、まつもと鍼灸整骨院へご相談ください
大阪府門真市の、まつもと鍼灸整骨院では、交通事故後の首・肩・腰の不調についてご相談を受け付けています。自損事故でも、事故の衝撃によって体に負担がかかっていることがあります。事故直後は症状が軽くても、後からつらくなることもありますので、「これくらい大丈夫」と自己判断せず、お困りの際はご相談ください。











